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2014-10-14 17:37:47 医療

国際血栓止血学会(ISTH)と連携: バイエル 「世界血栓症デー」を設立グローバルパートナーとして支援

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本資料は10月13日にバイエル ヘルスケア社が発表したプレスリリースを日本語に翻訳したもので、報道関係者各位へ参考資料として提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語を優先します。原文はwww.bayerhealthcare.com をご参照ください。
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ドイツ・ベルリン、2014年10月13日 ― バイエル ヘルスケア社は本日、設立グローバルパートナーとして国際血栓止血学会( ISTH: International Society on Thrombosis and Haemostasis ) とともに、「世界血栓症デー」(年1回)の活動を開始しました。このたび第1回を迎えた世界血栓症デーは、心血管死の3大原因である心筋梗塞、脳卒中、静脈血栓塞栓症(VTE:venous thromboembolism、静脈内にできた血栓でおこる疾患)を引き起こす基礎疾患である血栓症への関心を高めることを目的としています。

血栓症(血栓)が深刻な問題であることは、多くの場合、見過ごされたり、誤解されたりしています。世界各地で最近実施された調査によると、血栓がエイズや乳がん、前立腺がん、交通事故と同じくらい命にかかわるものであると考えている人は10人に1人しかいませんでした*。実際には、血栓症は欧州で、これらによる死亡者の合計の2倍を超える人の生命を毎年奪っています(※1)。

ノースカロライナ大学(UNC)ヘルスケアおよび同大医学部の血液学者で、ISTH の委員長を務めるニゲル・キー氏は、次のように述べています。「世界保健総会では、2025年までに25%を目安として、心血管疾患をはじめとする非感染性疾患による早世を大幅に減少させることを目指しており、この目標を達成するためには、血栓症による死亡を減らすことが不可欠です。年1回の世界血栓症デーの制定により、血栓症に対する認知向上、啓発活動を推進し、世界中の人々の健康と福祉に貢献することを目指します」

バイエル ヘルスケア社経営委員会メンバーでグローバル開発責任者のヨルグ・メラーは次のように述べています。「血栓症は生命にかかわる疾患であり、患者さんや介護者、医師、医療制度にとって大きな負担となっています。バイエル ヘルスケア社は、ISTHによる世界血栓症デーの設立グローバルパートナーとなったことを光栄に思います。世界が力を合わせて取り組むことにより真の変化が生まれ、診断されて いない患者さんの数を効果的に減らすとともに、エビデンスに基づく新しい医療を普及させることができるでしょう。そうすることが、全世界で血栓症の発症リスクを抑制し、血栓症に苦しむ患者さんの健康の向上につながると確信しています」

【「世界血栓症デー」について】
10月13日が世界血栓症デーと制定されたのは、「血栓症」という言葉の生みの親で、多くの論文を執筆して血栓症の理解向上に貢献したドイツの医師・病理学者ルドルフ・ウィルヒョウ氏の誕生日に由来しています。世界血栓症デーに関する情報については、世界血栓症デーのウェブサイト(WorldThrombosisDay.org)をご覧ください。また、フェイスブック(WorldThrombosisDay)やツイッター(@ThrombosisDay)で、ISTHからの最新情報を入手することができます。

血栓症は年齢を問わず誰にでも起こりうる疾患です。そのため、世界血栓症デーのウェブサイトで症状と リスク因子について学び、関心を高めることが重要です。血栓症のリスクや症状がある場合は、医師に 相談してください。ほかの人にもこの情報を伝えてください。

【国際血栓止血学会(ISTH)について】
1969年に設立されたISTHは、血栓性疾患や出血性疾患の理解、予防、診断および治療の発展を目的とする世界最大の非営利団体です。同学会の会員は世界各地におり、約4,000人の臨床医、研究者、 教育者が世界90カ国以上で人々の健康の向上を目指して活動しています。教育・標準化プログラムや研究活動、学術集会、専門家による審査に基づく学術誌等の出版、専門委員会などの活動が、高く評価されています。詳しくは同学会のウェブサイトwww.isth.orgをご覧ください。

【* 血栓症の意識調査について】
2014年7月17日から8月11日までの期間に、世界20カ国から無作為に抽出した18~64歳の2万258名を対象として、ICM Research社がインターネットでのアンケート調査を実施しました。この調査はそれぞれの国で実施され、結果には全成人の背景因子に対する重み付けが行われました。同社は 英国世論調査協会(British Polling Council)に加盟しており、そのルールを遵守して活動を行っています。この調査は、バイエル ヘルスケア社の委託を受けて同社が実施しました。詳しくはwww.icmresearch.comをご覧ください。

【VAT(Venous Arterial Thromboembolism)について】
血栓症は、血管内に血栓が形成され、それが静脈(静脈血栓症)や動脈(動脈血栓症)を塞いだ状態です。VATは、血栓の一部、または全部が遊離して血流によって移動し、血管を塞いだときに起こります。閉塞部位より先の組織は栄養素と酸素が得られなくなるため、重要な臓器の損傷を引き起こすことがあります。

VATは、多くの重篤で生命を脅かす病態を引き起こします:

 静脈血栓塞栓症(VTE:venous thromboembolism)は、静脈に血栓が形成される疾患で、例えば下肢の深部静脈に形成されるものは深部静脈血栓症(DVT:deep vein thrombosis)として知られています。血栓の一部が心臓を通って肺に運ばれ、酸素の取り込みをさまたげる病態は肺塞栓症(PE:pulmonary embolism)として知られており、急速に死に至ることがあります。血栓が深部静脈または 肺の血流を塞ぐことにより、欧米では37秒に1人が亡くなっています。DVTの主な症状は、痛み、 腫れ、患部の赤みや表在静脈の拡張で、皮膚の熱感を伴うこともあります。またPEの症状は、急性呼吸困難、胸痛や心拍数の増加で、時に喀血を伴います。

 動脈血栓塞栓症は、心臓から体の別の部位へ酸素を豊富に含んだ血液を供給する動脈が、血栓によって塞がれたときに起こります。もしこれが脳に酸素を供給する血管で起これば、重度障害や 致命的な転帰につながる脳卒中を引き起こす可能性があります。また冠動脈で起これば、心筋梗塞や不安定狭心症のような冠動脈疾患の総称である急性冠症候群(ACS:acute coronary syndrome)を引き起こす可能性があります。

VATは重篤な疾患や死亡につながることから、患者さんが重篤、または致死的な転帰をたどることがないよう、積極的な治療や予防的な介入が必要です。

出典:(※1)Cohen AT et al. Thromb Haemost. 2007; 98 (4): 756-764.

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