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2012-07-20 19:20:08 医療

ベーリンガーインゲルハイム、革新的なデジタル技術で糖尿病の自己管理プログラムを提供するHealthrageous社と協力関係を結ぶ

2012年7月10日 ドイツ/インゲルハイム
慢性疾患患者の治療には今後、薬剤だけでなく、様々な角度から総合的にケアするホリスティック・アプローチを用いる必要性が高まってきています。ベーリンガーインゲルハイムは、新たなビジネスモデルを構築し、ヘルスケアイノベーションに更に取り組むため、革新的なデジタル技術で健康の自己管理プログラムを提供するHealthrageous社(米国)と契約を締結しました。

ベーリンガーインゲルハイムとHealthrageous社は、2型糖尿病患者の健康状態改善を目的とした生活習慣の修正プログラムについてパイロット試験を実施し、そのプログラムの評価を行う予定です。試験参加者には、デジタルコーチングと臨床モニターにワイヤレスでデータを送ることのできる血糖測定器を組み合わせたプログラムを提供します。生活習慣、血糖コントロール、その他の医療パラメータ、服薬アドヒアランスの改善について評価することが可能です。

ベーリンガーインゲルハイム取締役のエンゲルバート・ティーンク・ヴィリンクは次のように述べています。「ベーリンガーインゲルハイムは、革新的で高品質な治療薬を市場に早期投入する研究開発主導型の製薬企業です。しかし、私たちは疾患の治療法について“薬剤とは異なる”アプローチにも同様に取り組んでいます。患者さんは様々な要望を持っていると同時に様々な制約があるため、私たちは新たな治療アプローチを模索しなければなりません。患者さんやその家族だけでなく、社会全体にも利益となるような、適切な解決法を見つける必要があるのです。もし患者さんが健康になれば、患者さん自身にとって満足した人生を送ることができ、さらに社会にも貢献をすることが可能となります。2型糖尿病患者さんに総合的なデジタルプラットフォームを提供するという今回のアプローチにより、患者さん自身が健康のために自己管理を継続するにはどのような動機づけが必要なのかを私たちは知ることができるでしょう。当社としては今後、このような革新的なアプローチをさらに増やしていきたいと考えており、今回のHealthrageous社との協働にはたいへん嬉しく思っています」。

糖尿病人口は世界で3億6,600万人と推定されており、その中で2型糖尿病は90~95%を占めます。また生活習慣の悪化により、今後数年で大幅に増加すると予測されています。行動科学の科学的知見に基づいて導き出された結論から、糖尿病やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、高血圧といった慢性疾患の多くは、服薬アドヒアランスや生活習慣(食事、運動)の改善、ストレス軽減により顕著な改善が得られることが知られています。しかし、最も重要なことは、患者自身が服薬を守り、生活習慣を管理することです。

この新たな糖尿病患者を対象とした自己管理プログラムの目標は、革新的なデジタル技術で、患者がより簡単に、より効果的に行えるようにすることです。第1フェーズでは、米国の2型糖尿病成人患者(罹病期間6カ月以上)200人が今回の糖尿病の自己管理プログラムに参加する予定です。パソコンやスマートフォンで利用できるこのプログラムには、生活習慣の改善目標を掲げた自分専用の行動計画、目標の達成度を示すバイオメトリック・フィードバック、デジタルコーチング、進捗状況に対する評価・奨励システム、血糖測定器のストリップなどの補充注文、薬の飲み忘れ防止機能、ソーシャルネットワーキングサポートが含まれます。予測通りの結果が表れれば、このプログラムを拡大し、各国で最大1,000人の患者を対象に自己管理プログラムを導入する予定です。

ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムグループは、世界でトップ20の製薬企業のひとつです。ドイツのインゲルハイムを本拠とし、世界で145の関連会社と44,000人以上の社員が、事業を展開しています。1885年の設立以来、株式公開をしない企業形態の特色を生かしながら、臨床的価値の高いヒト用医薬品および動物薬の研究開発、製造、販売に注力してきました。

2011年度は132億ユーロ(約1兆4,624億円)の売上を示しました。革新的な医薬品を世に送り出すべく、医療用医薬品事業の売上の23.5%相当額を研究開発に投資しました。

日本ではベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社が持ち株会社として、その傘下にある完全子会社の日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(医療用医薬品)、エスエス製薬株式会社(一般用医薬品)、ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社(動物用医薬品)、ベーリンガーインゲルハイム製薬株式会社(医薬品製造)の4つの事業会社を統括しています。日本のグループ全体で約2,700人の社員が、革新的な医薬品の研究、開発、製造、販売に従事しています。

詳細は下記をご参照ください。
www.boehringer-ingelheim.co.jp

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