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2015-12-02 13:39:00 医療

『Twendee X』潰瘍性大腸炎治療に期待されるデータを、岐阜大・犬房氏「第70回日本大腸肛門病学会学術集会」で発表

潰瘍性大腸炎は大腸粘膜の活性酸素種Reactive Oxygen Species(ROS)が上昇しており、メサラジン(5-ASA)はROSを低減することで炎症を抑制するとされている。Twendee X(TWX)は強力な抗酸化活性が確認されている製剤。今回の試験では潰瘍性大腸炎モデルマウスを用いて、TWXの治療効果と酸化ストレスとの関連を検討した。試験方法はマウス(C57BL/6、雄、6週齢)の飲料水にDextran Sodium Sulfate(DSS)を5%添加し10日間自由飲水させて潰瘍性大腸炎マウスを作成。治療群はTWX(20mg/kg)、5-ASA(40mg/kg)、両者併用の3群で経口的に4~10日目の7日間投与を行い、体重と生存をモニター。16日目に生存しているマウスを採血し、血清をFREE carpe diemで酸化ストレス度(d-ROMs test)と抗酸化力(BAP test)の測定を行った。

 その結果、マウスの体重低下は併用群で最も少なかった。死亡はコントロール群と5-ASA群は9日目から、TWX群と併用群は11日目から始まった。全群ともに17日目以降は生存した。生存率はコントロール群20.7%、5-ASA群26.8%、TWX群49.1%、併用群62.3%だった(図)。ログランク検定では5-ASA群のみ有意差なし。酸化ストレス度はDSS投与により上昇が見られ、併用群では上昇が38%抑制された。臨床症状と相関するといわれる酸化・還元度比=BAP÷d-ROMsの回復率は5-ASA群12%、併用群24.5%であった。実験からTWXはマウス潰瘍性大腸炎の生存率を有意に上昇させることが確認された。またTWXは培養細胞で細胞とミトコンドリアのROSのスカベンジャーとして働き、作用機序が異なる5-ASAとの併用群で最も高い生存率が得られたと考えられた。今回の実験結果を受け、TWXは安全性が高く、臨床応用が可能であることが示唆された。
 

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